創作BL文字書きが文学フリマ初参加、やってよかったこと3つ
こんにちは。創作BL小説同人誌を作り、売っているやまおりと申します。
2019/5/6、第28回文学フリマ東京に初めてサークル参加しました。
ところで同人誌を売る場所っていろいろありまして。
BLの作り手が「創作BL同人誌の即売会」と聞いてまっさきに思い浮かぶのは、J.GARDEN(通称:J庭)かと思います。
私もお世話になっている。ありがとうーーーー!!
J庭さんはBLを売り、買う場所として最高です。
書き手も買い手もみーーーんなBL好きだからね!
ですが創作BL文字書きさん、
「たまには他の即売会にも出てみたい。頒布の場を増やしたーーい!」
と思ったとき、こんな壁にぶつかった経験はありませんか?
「やあやあ我こそは『どうせ即売会に出るならたくさん本を手に取ってもらいたい』書き手! 即売会に出るなら規模の大きいものを狙いたい」
「となると、コミケとかコミティアとか……どっちも最高の即売会だけど、やっぱり花形は二次創作や漫画なんじゃないの?」
「ああいう場で創作BL小説って、肩身狭くない?」
そんな貴方に教えたい。
文学フリマなら、創作BL小説でもまったく肩身狭くなかったよ!
これから「文学フリマってなーーーにーーー?」という前振りの後、初参加だけど本を手に取られたい書き手の背中を押すべく「初参加で試してみたら、他イベより買い手の反応が良かった施策3つ」をご紹介します。
文学フリマってなーーーにーーー?
公式HP「文学フリマとは?」より引用
文学フリマとは、全国で開催されている文学作品の展示即売会です。
文学フリマの「場」には一般商業流通には乗らない作品がたくさん集まります。
自費出版の書籍、ホチキスで綴じたコピー誌、手製本の書籍、CDや電子書籍、Tシャツ、豆本、その他……。
本屋さんでも通販でも出会えない、さまざまな形の〈文学〉が一堂に会し、販売・配布されます。
内容も、小説・物語・詩・俳句・短歌・ノンフィクション・エッセイ・評論ほか、多岐にわたり、対象年齢やジャンルも実にさまざまです。
小説の中には、むろんBLも含まれています。
装丁凝ってる手製本も多くて、コピ本に萌えがある人はいちど足を運んで損はないと思う。
文学フリマの書き手は、ジャンルは違えどみーんな文字書き。
買いに来る人も、みーーーんな「文字」を求めてやってくる。
つまり、本を手に取ってもらえたけど「あ、小説か」って読まずに戻される……という悲しい思いをしなくてすむ!
気にしすぎだと言われたらそれまでなのですが、小心な文字書きにとって、こんなに心安らかでいられる即売会は貴重だなと思います。
のんびりのびのび。
肩身? 狭くないせまくない! めっちゃ広い。
ついでに実際の島中通路やスペース内通路も広い。ありがたや。
とはいえ、初めての即売会に参加するのは不安なもの。
今回は僭越ながら私が、初参加で「やってよかったこと」3つを添えさせていただきます。
文フリ特有の施策ではありませんが、文フリでこういうことをやった人間がいるよ! という事実が安心につながると思うので。
せっかくなら本を手に取られたいもんな!!
これを読んで、初めての貴方も安心して文フリに参加しよう! この「のびのび」感を一緒に味わおう!!
初参加で試してみたら、他イベより買い手の反応が良かった施策3つ
ツイッター宣伝にはタグ必須!
ツイッターで宣伝するときは「#文フリ #文フリ●●(開催地) #文学フリマ」の3つのタグを必ず入れましょう。
この3つを合わせて入れておくとインプレッション(ユーザーがツイートを見た回数)が爆上がりする。した。
なんなら本の制作過程にも「#文フリ●●(開催地)」だけはつけておく。
実例として、下記のツイートを見て「無配2つめありますか?」と聞いてくださった方がいました。
よーーーし出来る限りの宣伝活動はしたので人工知能×少年の無配作成に入ります。無配チャレンジ成功したら、当日は無配配布が2種! #文学フリマ #文フリ東京
— やまおり亭@5/6文フリ東京ツ-13 (@yamaoritei) May 5, 2019
(無配の2種類目は落ちまーーーーした! ごめんなさいあの時の御方)
やっぱ知らないサークルの本を買うのは勇気のいることなので……お互いのためにも、できる限りの情報共有、もとい宣伝活動はしておきましょう。
知名度なしサークルこそポスターはデカく、高く!
知名度なしサークルの課題は、知名度を上げること。
基本は誠実な作品づくりと地道な宣伝でなんとかするものですが、会場でもできることがある。
それがポスター!
いいかんじのポスターでうっかり目立って、テンション上がってしまった来場者のうっかり購入を狙え!!
というわけで、おすすめのつよつよポスタースタンド+ラックを紹介します。
私はこの記事を参考に作りました。
デカいよね! デカくない!?
卓上から計算して、約123cmあります。
これがダイソーで総額1,800円(税込)以下。
(わたしはポスター最大A3&イベントごとに使い捨てなので、上部のポスター固定部分は作っていません。テープでベタ貼り)
作り方は元記事を見てくれよな!!!
デカいポスタースタンド+ラックのメリットとしては、
①とにかく高さを出せる。
②卓上だから背後のスペースを圧迫しない。
③ラック部分にものがおける。ラック下段に立てかける形で、新書4冊分はディスプレイできそう。(写真は新書×2冊&A5×1冊を立てかけています。まだ余裕がある)
デメリットは、卓上のスペースをがっつり食う(写真は横幅約45cm)ので、既刊がめっちゃあるサークルはディスプレイに苦労しそうなこと。
とはいえ、ラック部分を調整&工夫次第で新書8冊はいける気がする。
安価に作成でき、卓上ポスタースタンドと本のディスプレイ什器を兼ねることができるので、まずは試してみるのをオススメします。
もし「作ってみたものの自サークルに合わない」となっても、普通の2段ラックとして使えるし。
小さいハーブの植木鉢とか置けそう。
ポスターを高く掲げるついでに、自スペのナンバーをデカく書いてあげるとお客さんにも優しいネ。
本の価格は500円刻みに
前は800円で売っていた本を、500円に値下げしました。
理由はお釣り用の100円玉をふんだんに用意できなかったというバーーーカ案件なのですが、これがよかった。
買い手に回ったときの所感として、初読みサークル・文庫32Pくらいでも、1冊500円なら買ってしまう。逆に400円、600円の本は100円玉をカウントする時間で冷静になってしまったのです。
私のように、初めての買い手さんが多いサークルは買い手を冷静にさせたら負けだ!
テンションで押しきれ!! 500円なら出すから!!!
(諸説あります)
いっぽう分厚い本で1000円! 1500円! は、さすがに初読みサークルさんだと厳しい……しかし既知のサークルさんなら躊躇なく払える。払えた。
既知サークルさんの本を前に、お札はただの引換券。
でもさーーーー読み手にとって既知のサークルになるのが難しいんじゃん?
そう思っている貴方に朗報です。
文学フリマって休憩スペースをたっぷりとってあるせいか、ひとりのお客さんあたり会場滞在時間が長いんですよ。
そもそも開場時間も長い。17時までやってる。
だから同じ人がなんどもスペース前を通ることがあるし、休憩がてら戦利品を確認してから2周目の狩りに繰り出す人も少なくないんです。
つまり買い手の行動サイクルが
【初見サークルで安価な本を初買い】→【休憩スペースでパラ読み&ぐっとくる】→【見本誌スぺで既刊&長編をチェック】→【当日中にサークル再訪】
となる可能性、めちゃめちゃあります。
初めての同人誌! なら、程よい厚みの自サークル入門本を500円で販売。
すでに既刊が数冊ある人は、自サークル入門本&薄めの本を500円に。ページ数多めの本を1000円、1500円……以上500円刻みに設定するのがよさそう。
短編をいっぱい出している人は、よりどり◯冊500円とかにしたらいいんじゃないだろうか。
それいいな。私もやりたい。
おわりに
あーーーこんなこと書いてたらまた本を出したくなってきましたね!
やまおり、次回の即売会予定は2019/10/6のJ.GARDEN47です。
J.GARDEN47は10月6日(日)池袋サンシャインC+Dホール開催です(使用ホールを大きくしました!)。本日よりオンライン受付も開始しました。ぜひご利用ください! https://t.co/YM9fyfSCij サークル申込〆切:郵送7/16必着、オンライン7/23 https://t.co/OUkFJPTNG6 pic.twitter.com/X8TOLAw0sm
— J.GARDEN_staff (@JGARDEN_staff) April 23, 2019
次回文フリも仕事の都合がつき次第、申込予定。
第二十九回文学フリマ東京は2019/11/24(日)開催!会場は東京流通センター第一展示場。
— 文学フリマ事務局 (@Bunfreeofficial) May 7, 2019
第二十八回の直後ですが、すでに出店申込を受付中です。先着800ブースまでは抽選対象外。
自分も出てみたい!と思った方、ぜひお申込みください!📚✨https://t.co/dCJEYjvlwq#文学フリマ #文フリ東京 pic.twitter.com/rs7WlUCE4B
みんなもレッツ、同人誌!
同人誌を作ったフレンズは、本にあらすじも付けてほしい。